舞鶴観光ボランティア けやきの会について

舞鶴観光ボランティア けやきの会

 けやきの会は、平成4年(1992)に組織された仕事を持つ女性たちが交流を通して自己研鑽を目指す「キャリアウーマンつるの会」(安久菊枝会長・25名)の活動から生まれました。
 「つるの会」は月1回の研修交流会で、社会情勢をはじめ文化・歴史・自然・まちづくり等さまざまな分野について座学や実地で学んでいました。
 平成7年(1995)、その知識を活かして地域貢献することでさらなる資質の向上をはかろうと、当時の舞鶴市にはなかった「観光ガイド」に向けての研修を始めることになりました。
 「つるの会」の初めての活動は、平成8年(1996)に高架に伴い建て替えられたJR東舞鶴駅に新設された「観光案内所」で毎週日曜日だけの案内ボランティアでした。
そして次第に市外からの訪問者のガイド依頼にも対応するようになりました。
 平成13年(2001)3月、中舞鶴に建設された中総合会館の5階に「舞鶴市女性センター」が開設されました。開設記念として女性が企画運営する新事業が募集され、唯一手を挙げたのが「つるの会」でした。  京都北部の港まち・舞鶴が少しずつ注目を浴びて観光客も増えてきているなかで、せっかく来てくださった方々に舞鶴の良さを伝えたい。少しでも満足感をもっていただきたい。もし市民全員がガイドだったら舞鶴の印象は格段に良くなるのではと考えました。
 平成13年春、全市に向けて呼びかけ5月から7月にわたり実施したのが「舞鶴観光ガイドボランティア養成講座第1回初級」です。一般市民男女と「つるの会」メンバーがともに受講しました。企画も運営も講師も「つるの会」メンバーです。カリキュラムを考えテキストもつくり、修了テストは筆記と実地。60点以下は補講と再試験で全員が無事修了して、平成13年(2001)8月1日に修了生と「つるの会」メンバーが一緒に立ち上げたのが「舞鶴観光ガイドボランティアけやきの会」です。舞鶴市の木・ケヤキのように大空に向かってどこまでものびていくようにと名付けました。
 初代会長は安久菊枝氏。役員には「つるの会」メンバーと一般修了生の両方が就任しました。しかし、養成講座を担当するのは「つるの会」メンバーで、春と秋に初級養成講座を開き、翌年春には初級修了生を対象に中級講座という頻度で精力的に講座を続け修了生を増やしていきました。
 平成16年(2004)からは養成講座の担当役員として一般修了生も参加するようになりました。
 平成17年(2005)4月、現・伊庭節子会長が就任しました。現在会員は28名。
 これまでに実施した養成講座は初級15回、中級7回となり、修了生は数百人に上りますが実際にガイド活動する人員は少ないのが課題です。
 自分たちで養成講座を開き人材を育て、活動することで資金を得て、さらにその資金で次の人材を育てるシステムは当初から変わりません。
 「けやきの会」は「つるの会」から引き継がれたこの自立の精神を持ち続け、今、全国から注目される舞鶴市の観光振興のお役にたてるようこれからも歩み続けます。

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